お見合い④ おしゃべり男さん その四
おしゃべり男さん編 その四
全力で帰りたいと思いつつ、話し続けるおしゃべり男を止める術がモミジにはないという絶望感漂う時間。
初めて脳内で人の口にガムテープを貼りました。
そんな妄想をしながらやり過ごしていました。
そこでホテルマンが私の空いたカップを見て登場。
何か注文されますか?→いえもう大丈夫です→あ、もうこんな時間ですね、出ましょうか?
みたいなモミジに都合の良い流れを脳内でシミュレーションしたわけです。
あああ、やっと帰れる〜!!
と、喜んだのもつかの間。
華麗にコーヒーのおかわりを注いで去っていきました。
普段ならやっぱりサービスいいなーと思ったかもしれないけど、
この時ばかりはホテルマンを嫌いになりそうでした。
ここでまた、おしゃべり男は爆弾を投下します。
「俺、昔やんちゃしすぎて死にかけたんすよー。」
ここでモミジの思考は正式にストップいたしました。
結婚相手を探してお見合いをしているのです…。
やんちゃしすぎて死にかけた男を好き好んで結婚相手に選ぶ女などいるのでしょうか…。
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