お土産男19 ずれていく
お土産男さん編 その十九
お高いレストランに招かれたモミジ。
予想通り、お食事の終盤で本交際を申し込まれました。
わー!ハッピーエンド!
なんてことにはならなかったのでここに書いているわけですが。(笑)
本交際を申し込まれた時はとても嬉しかったですし、やっときちんと将来について一緒に考えていける人と出会えたのかなと思ったわけです。
もう面倒くさい同時進行や、緊張するお見合いをしないですむ!という喜びも結構大きかったかもしれません。
でも前回書いたように、現在のモミジは本交際続行中でもなければ、成婚退会をしたわけでもありません。
ではどうなったか、といいますと。
本交際を申し込まれ、モミジが了承した後。
デザートを食べながら、お土産男さんがおもむろに話し出したのです。
「モミジちゃんと結婚したら、毎日モミジちゃんの手料理が食べられるのかぁ〜。」
いやね、これ深く考えるほどの発言ではないかな、とも思ったのです。
思いつきで、ぽっと言っただけかなぁと。
しかしなぜかめちゃめちゃ違和感を感じてしまったモミジ。
なんとなくこのまま流してしまうのは今後のためにもいけない気がして、
「お土産男さんも作るんですからねぇ〜?」
と、努めてかるーい雰囲気で言ってみました。笑顔で。
すると、お土産男さんから出た言葉は、「え?」。
キョトーンという言葉がぴったりのお顔。
本当、そんなこと考えもしなかった、みたいなお顔なのです。
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