田舎男11 田舎男さんの謎のプライド
田舎男さん編 その十一
調べてくれたお店、4店中の3店が予約でいっぱいだったというのに、
どうしても自分が探した4店を譲りたくない田舎男さん。
席が空いてさえいれば、素敵なお店ですし、調べてくれて万々歳なのですが、もう空いているとは思えない状況でした。
『最初に調べたお店から選択肢を変えたくない』というのは、一体なんのプライドなんだろうか、と思いつつ、モミジはそこそこ美味しそうで席がまだ空いていそうなお店を探すことにしました。
すると1時間後に田舎男さんからきたラインは、
「まだ電話が繋がらなく…また1時間後にかけてみます。」と。
7時、8時に二度かけて繋がらなかったのだからもう諦めて別のお店にした方が楽ですしお店も確定できて良いのでは…と全力で思ったのですが、
田舎男さんの不屈の精神はまだ折れていないようでした。
「念のため他のお店調べてみますね!」と
モミジ最大限の優しさで諭してみようと試みたのですが、
「なんだったら明日直接行ってみましょう!当日用の席があるでしょうし!」
と謎のポジティブさで返されてしまいました。
ですが、田舎男さんはどうやらこじんまりとしたお店が好みらしく、どのお店も席数が多いとは言い難いのです。
大箱の居酒屋でもあるまいし、小さなお店に当日来店用の席が用意してあるんでしょうか…
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