田舎男12 先が不安
田舎男さん編 その十二
予約がいっぱいと断られているにも関わらず、当日用の席があるはずと不屈の精神を見せつけてくる田舎男さん。
あぁ、明日はお店ジプシーで歩き回ることになりそうだと覚悟を決めなければいけないようです。
高いヒールを履いていくのはやめようとモミジはその時心に決めました。
学生の頃、初デートで繁華街に行ったのですが、お店を予約していなかったのでどこもいっぱいで入れず気まずくなってしまったという切ない思い出が蘇ってきました。
その時は、初デートだったので張り切って高めのヒールを履いて行ってしまい、靴擦れで痛い目をみたなぁと懐かしい思いがしたのと同時に、
中々お店が見つからずにお互い気まずい思いをし、靴擦れして彼の歩幅について行くのが辛くなってしまい、余計に気まずくなり、なんとかお店に入ってからもあまり盛り上がらずで、
最初のデートがスムーズに進むのって大切なんだなぁと痛感したことも思い出しました。
なんていうかああいった時の、お互いの焦りが手に取るようにわかってしまったり、焦りがだんだんイライラに変わってしまったり、気まずい時のお互いの当たり障りのない返事って本当に嫌ですよね…
そういう状況も楽しめる気心の知れた相手なら良いのかもしれませんが、初対面に近い状況だとなかなか厳しいと思います。
なかなかプランが決まらない田舎男さんとの初デート。
このままではあの痛々しい思い出の再現なのでは…と会うのが不安になったモミジでした。
応援よろしくお願いします!