26歳、営業ウーマンモミジ、婚活しまーす!

26歳、営業ウーマンのモミジが婚活するとどーなるか?

田舎男19 もう諦めよう

 

田舎男さん編 その十九

 

 

道すがらモミジが目星をつけたお店はどうやらお気に召さなかったような田舎男さん。

「うんうん」と唸りながら携帯をいじっていらっしゃいました。

 

 

モミジの心の中は、

「面倒くさいな〜」

「早く座りたいな〜」

「もうここでいいじゃんか〜」

「お腹すいた…」

というネガティブ感情がぐるぐるとしている状態でした。

 

 

これが付き合いの長い彼氏であったなら、きっと「お腹すいたしもうここにしちゃおうよ〜」と言っていたことでしょう。

 

 

でもいくら図々しいモミジとはいえど、ほぼほぼ初対面の10歳近く年上の男性にそんなことが言える鋼のハートは持っていないのです。

 

 

携帯をいじる田舎男さんの横でぼんやりしながら待っていると、田舎男さんがずいと携帯の画面を見せてきました。

 

「ここどうですか?」

 

と田舎男さんが提示してきたページは、とても素敵な和食のお店。

モミジドストライクのお店であることには違いありません。

 

でもね、またまた空いてなさそうな人気店なのです。

 

 

またかぁ〜!?懲りてないのかぁ〜!?と思いつつ、そんな本音は言えないので、

「素敵ですね〜、空いてるか電話してみます?」

と聞いてみました。

 

 

すると田舎男さん、

「う〜ん、ここから5分くらいなんで、直接行ってみましょう!」と。

 

 

なんだかもう正直げんなりしたのですが、反論するのも逆に面倒になってきて、大人しく田舎男さんの意見に従うことにしました。

 

 

本当、本当に高いヒール履いてこなくてよかった!!!!!

と自分の判断を自画自賛しながら5分間の道のりを歩いていました。

 

 

 

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