田舎男28 断るか、断らないか
田舎男さん編 その二十八
とりあえずひととおり地方をアピールしてくる田舎男さんですが、もう聞きたくなくて、話題を変えることにしました。
そうでなければ、すでに十分トゲトゲしている私の態度が、もっとトゲトゲしくなりそうだと感じたからです。
そのあとは仕事の話や、趣味の話などをして当たり障りなく過ごし、２時間半ほどお食事をして、お別れしました。
仕事の話や趣味の話をしている時には違和感を感じないのに、このまま断ってしまうのは残念かなぁと思いつつ、
でもやっぱり田舎男さんについていって田舎に永住する気にはなれないし、クセの強いお店選びの最中には子供っぽさを感じてしまうし、やっぱり合わないよなぁなんて考えていました。
家に帰ってから、担当カウンセラーさんに連絡。
『デートでお話ししていても、今のところやっぱり田舎について行く気にはなれない』こと、『お断りの方に気持ちが傾いていること』を伝えました。
するとカウンセラーさんからはこんな返答が。
『まだ２回しか会っていないので、そんなに結論を急がなくてもいいのでは？』というような内容でした。
実は、なんとなくこういった返答がくるだろうことは予想していました。
だって、婚活カウンセラーさんは結婚の後押しをするお仕事だから。
そして、カウンセラーさんと同じことをモミジも少し思っているから。
２回会っただけの男性に、ついて行こうと思うことってあるのだろうかという疑問です。
２回しか会ってないのだから、ついて行きたいなんて思わないのが普通じゃないかなと思ったのです。
田舎男さんだからついて行きたくないのか、他の男性にだって２回しか会ったことがないのならそう思うのか、そこらへんが自分でも曖昧だったのです。
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